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超密集地帯

1、〜団子より花?〜他

とある世界線の… 否、平衡世界ですらない可能性世界

そこでは、ドラゴン達は大きくその姿を変えていた。

傍から見れば異形としか思えない肉の塊。それらはすべてドラゴンという種であり、そして彼らは確かに太ってはいるが…平均であるがゆえに太ってはいない。


つまり、どういうことかというと…


コープ「ふぅー・・・ふぅーーー・・・今日も、あっついねぇ〜〜」

ぐぎゅるる、ぐごぉおうと五月蠅い音を鳴らしながら、紫電竜の子竜はクーラーの風にあたる。
温度設定はかなり低くしているが、それでも蒸し暑いのは自身の分厚い脂肪を何重にも着こんでいるからだ。

ぶくぶく肥え続け、彼の体重は今では37tになる。
足元は埋もれ、肩や首はもちろん、尻尾ですらぶよぶよとした肉に埋もれてほとんど姿を現さない。
歩行は可能だが、陣術に頼ったもので降り、自力ではそもそもありとあらゆる動作が制限されている。


そんな彼に密着しているのは、薄緑色の竜。自他共に認めるライバル?のリガウだ。

リガウ「く、っぞぉ、まぁた、太ってないかコープ・・・?部屋、せめー、ぞ」

ぜぃぜぃと息を乱す子竜の体重は約35t。桁がおかしいが、この地域にとってはそれでも病的な肥満ではない。

超巨大な施設、一応ベーカリー店…の一室。体育館と同等の広さを持つその空間はコープの自室だ。
そこで彼らは自家製の超特大パンをもしゃもしゃと食べ続けていた。

ハリア「みんなぁあ〜、おかわり、もってきたわよぉお〜」

ずず、ずずんっと部屋を揺らしてやってきたのはコープの母親。
持ってきたとはいってもその手に皿を持つことは難しいので、焼きたてパンをコンベアに乗せただけだ。

すぐさまジャムやバターがたっぷり塗られた1つ10kg近い特大パンが、彼らの元へ、そしてあっという間に食べ尽される。

フラー「はふっ、ほふっ、ハ、ハリアさぁん、こ、こちらへも、おねっ、がふっ・・・げぷ」

お腹をはち切れんばかりに膨張させているのは、同居竜のフラー先生だ。
コープたちより酷い超重度肥満なのだが、20リットルものメートルアグスープを鍋ごとお代わりを繰り返したせいで、こんな体型になるまで38時間…ずぅっと食べ続けていたのだ。
とんだ連休の無駄遣いである。
亭主であるダグラスも、すんごい胴体になっており、かろうじてドラゴンとしての原形は残ってるが衣服がパツパツで着てる意味が無いほどサイズが足りてない。
ちなみに、3日前はピッタリサイズだったことを考えると彼らの肥大率の速度がいかにおかしいかわかる。



そして、翌日。

登校日だが、学校の敷地面積は数キロにも及ぶ。
生徒ひとりの使用面積が広すぎるせいだ。教室は存在するが、生徒は10匹入ればいい方。
肥満レベルごとにクラス分けもされており、授業も専用のタブレットを各自の胸元や上空で展開させ、オートでページを変えたり、音声で説明されたり
至れり尽くせりで、生徒たちはその場で動かず、もぐもぐと(授業中の飲食も完全に自由なのだ)口を動かすだけ。

レナス「もぐもぐ、へぇー、あの地方の歴史にはそんな裏事情が…」

真面目に授業を聞くレナスも、サンドイッチやカロリーブロックは片時も離さず食べ続けている。
ごくごくとメロンソーダを1リットル一気飲みするのも容易い。
古代竜で太りにくい彼の体重は周囲の半分以下…”たった4t”しかない。

ファクト「次は体育の授業かー、楽しみだぜっ」

教室から外へ移動するだけで重労働な彼らが、いったい何の運動をするというのだろうか。



体育の教師、ワグナス=アバロンは地域一番の体型であった。
何がどう一番なのかというと・・・腹の巨大さ、である。

彼は体育教師という立場から、示しがつかない体型になるわけにはいかない!
と努力し、整った体型をしている・・・が、それは決して痩せて引き締まっているからではない。
特注品のベルトで無理やり形を維持させつつ、一般竜の数倍の食糧を腹に無理やり常時詰め込み、パンパンに張りつめさせている。

本来ならぶくぶくの肉塊竜となっている体重ではあるが、無理やり誤魔化してボディラインを維持していた。

だがその体重は現在のフラー先生(5万3千kg)とほぼ同じ5万1千キログラム…ようは51tなのだ。


ワグナス「はふっ、はふぅっ、おごぉっぷ、よ、よぉ〜し、み、みんな、集まった、かぁ」

すでに長距離マラソンを終えたかのような呼吸をしながら、時折おくびを漏らしながらワグナスが生徒たちの点呼をとる。

外のグラウンドには、11の肉塊竜が来ており、みんな暑さをなんとか誤魔化そうとアイスを食べ続けていた。
ちなみに教師であるワグナスも、小型の飛行運搬機が渡してくれるアイスバーをガツガツと貪ってる。

授業中だから、という概念はこの世界にはないようだ。

ワグナス「うぷっ、それじゃあ、今日はっ、フゥフゥ、”連続歩行”の運動だ、頑張るんだぞ」

連続歩行、とはその名の通り何歩か移動して歩く競技だ。この際、頼れる陣術の使用制限は一部に限られ、みんなは歩行する”だけ”が体育の一環として成り立ってしまう。
当たり前だがスポーツは論外だし、走ったり跳んだりがギリギリ可能なのはスポーツ成績優秀者や、ワグナス先生程度だ。
もっとも、ギリギリ両足が大地を離れた、という段階で走ったり跳んだりしたとみなされる。

ワグナス「オーエンは、ふぅふぅ、伸びが少し悪いからなぁ…先日の”8歩”以上を目指そう」

オーエン「は、はひ・・・」

陣術をフル活用しながらグラウンドに来るだけでもうヘトヘトで、現在進行形でホットドッグやチュロスを何本も消費中のオーエン。
ゆっくりと、一歩を踏みしめる。
ぐ、ぐ、ぐ・・・ずず、ず・・・

地に足をつけたまま、十数センチ引きずる。

「っ・・・・っぶはぁ!はぁ、はぁ、はぁ〜〜」

「オーエン、頑張って、はいこれドリンク」
「今日もし10歩いけたら、焼き肉食べ放題行こうぜーっ」

そんな親友たちの言葉に、オーエンはなんとか”10歩の連続歩行”に成功した。

ワグナス「がつがつむしゃ、ぉおっ、凄いぞぉオーエン、よおくやった!」
ドスゥウン、ズシィイン!! と揺れることのないほどの巨腹を揺らしながらワグナスが彼にハグをし、抱っこしてやる。

宙に浮き、だるんだるんのオーエンの肉が重力に負けて落ちていく。何故彼ほどの巨体を持ち上げられたのか、というと
実際はオーエンの大部分の肉はまだ地面に預けられているから、という事とワグナス自身が超重量なのと巨腹を支点にしたテコの原理(?)で持ち上げたのだ。

そんなこんなで彼らの”連続歩行”なる珍妙な体育の授業は終わった。




〜団子より花?〜



そして放課後…

今度はとある女生徒達の会話を覗いてみよう。

トルナ「コープ君、今日も凄い食べっぷりだったなぁ」

恋は盲目というが、コープが元気いっぱいご飯を食べる姿を思い出すだけで、トルナはちょっとだけ嬉しそう。
何より、用意した5段重ねのお弁当(箱のサイズは直径150cmある)と、特性のサンドイッチ24セット、デザートに用意したマカロン1kg、あんみつ1kg
どれも軽々ぺろりと食べてくれた。
そして、おいしいよ、といって他にもいろんなものをいっぱい…。

すでに多少食べ過ぎたところで腹の膨れて見えないコープだが、空になった食器や袋などから、その量がいかに尋常じゃなかったかは想像できる。

かくいうトルナも、食いしん坊の彼とよく一緒に食べるようになり体重は増加の一方だった。

22t…と380kg。女生徒としては少々、(この世界の)ぽっちゃりでは済まされなくなってきている。
お気に入りの服も何度も破ってしまってる。


やっぱり、太った女の子って…好きには思われない、のかなぁ
コープ君って体型はあまり気にしないとは思うけど

トルナ「ねぇお姉ちゃん」

カーウェン「んー、何?」

姉は、意外とスレンダーで、まだ7tほどしかなく、自力でしっかりと肩も上げれるし漁にも出ている。

「やっぱり私って肥りすぎ…かなぁ」

甘いものが好きだから休日にはスイーツ店をめぐって100個近い量を食べる時だってある。
姉は酒飲みで、晩酌などでカロリー摂取は高いはずだが、よく動くし、辛い物が好きだから脂肪も燃焼しやすいのだろう。

姉妹なのに、体重が3倍も差があるのは…さすがに恥ずかしかった。

「あんまし、気にしなくていいんじゃないのー?
あんたが肥りすぎってんなら、気になる彼ってのはもっと大きいし重いんでしょ」
「そ、それはそう、なんだけど」

「ま、あんたが気になるってんなら今日のケーキは全部独り占めしていいってことか」
ニヤニヤと意地悪そうに笑う姉。

テーブルの上には、1ホールのケーキが14種類乗っていて、帰りに並んで苦労して買った代物だ。

「そ、それはダメっ!!」
体型を気にする乙女でも、やはり甘いものには勝てないらしい。
しっかり夕食後にそれを全部食べきったトルナはちょっぴり後悔しつつも、口の中に広がった甘い余韻に浸ると幸せな気分になるのだった。






〜**休暇〜


数か月後。
ちょっとした事件?が起こった。


アズライト竜学では、生徒や教師の肥満化があまりにも著しい為
ダイエットの指導・・・などが入るわけもなく、校舎の大幅な改築が行われることになった。

その間、PCやタブレット端末を使った通信指導が基本となり、登校するという機会が無くなった。

だがその影響を一番多く受けてしまったのは生徒ではなく…教師だった。

ワグナス=アバロン、そしてダンターグ=アバロンの夫妻が学校の再開と同時に長期休暇になったのだ。
原因は、ダンターグは過度な運動不足による超肥大化。
ワグナスも同様だが、彼の場合運動しないうえに、
無理やり体型を維持しようとお腹をパッツンパツンに日々張りつめ膨らませ過ぎたせいで並々ならぬ食欲の持ち主となってしまい

仰向け以外のあらゆる姿勢が不可能な超絶巨大弩級爆風船腹へと姿を変えてしまったのだ。
夫からの注意や食生活の見直しが無いおかげでダンターグのほうはますます肥え続け、今や市販の体重測定装置(体重計は論外)では測ることができない。
ワグナスも腹の肉だけで*十トンという異常なデブ竜で、そもそも動けないのだが運動でダイエット出来ず
フィードロット市内のベクタ竜並みの食欲まで成長したもんだから一切の我慢が出来ず、
”食事療法のドクターストップ”(医者が「食べるのを我慢するのをやめなさい」(?!)という状況)までかかってしまう始末。


おかげで夫妻はぶくぶくぶくぶくぶくぶく・・・・
本当に際限がないのか、というほどに肥え続けた。
肉塊竜から肉海竜へと成長を遂げそうなほどのダンターグは、ぎゅうぎゅうとした肉詰め空間の部屋で、夫のますます膨らみ続けるお腹に押され、肉を乗せ合いながらも

今日も医療スタッフが用意した20%カロリーカットの特製ベクタ料理を20竜前(肥満平均分)おいしそうに食べるのだった。


育児休暇や事故の怪我による休暇とは違う、肥満療養休暇、として夫妻は暫く学校にこれなかったのだという…。





〜○○突破記念〜


巨大飛空艇ゴディヴァのオーナー、ナイル=フィガロは食べることが好きだった。
それは彼の、形容しがたい容姿からも明らかだった。
並の肥満龍とは別格の、その大きさ、前後左右の幅広さ。
高さも相当で・・・だが彼が長身なのではない。 ”座高が高くならざるを得ない”のだ。
下半身のあり余る肉によって、脚すら持ち上げられ、一切の歩行が不可能な上位レベルの肉塊竜。それがナイルだ。

日がな一日、飽きることなく美食をつづけ、高級食材を惜しみなくその身に投入し、しみこませ、ぶよぶよとした自身の肉へと変貌させていく。


今日は、彼がとある記録を達成するかしないか、という事でパーティーが開かれていた。
蛇腹なのか段腹なのか、とにかく彼の段差の付いた腹が徐々に張りつめていきそうなほどの量の料理が消耗されていく。
1つの小さな集落の一日分と思えるような満漢全席を超えるボリュームを、休むことなく、がつがつむしゃむしゃ

「ごぶぅっ、ごぶっ・・・・ぶはぁあっ、い や ぁ、 実 に う ま ぃ」

とろんとした目つきで、極上のワインを樽ごと飲み干すナイル。
アルコールが入ったせいで満腹中枢がますます仕事を放棄し、ウェイターを呼びつけては口元に新たな肉料理を入れてもらう。

この日…彼は 大台の中の大台。 100t(体重10万kg)になろうとしていた。
別にめでたいことではないはずだが、ここまでの太りっぷりは流石に節目もよいという事で自信を祝って盛大にパーティーを開いているのだ。

だが…

「ぐふぅううっ、食゛った食゛った・・・おぶぅうううっ」

何度もおくびを出しつつ、ご満悦のナイル。食後とはいえすでに100tオーバーをしている彼は肉塊竜の中でも酷い体型で
もはや神秘的ですらあった。だが・・

「さ゛でど、自室に、帰゛るど、ずるかぁあ・・・
んん・・・・・・?」
「ナ、ナイル様・・・?」
「ぐぬ、ふぅ、ふぅうっ!!」

だが彼専用の浮遊移動車が…びくともしない。
部下たちに押してもらっても、完全にフロートマシンは地面から浮かず、沈黙したまま。



その日からナイルは食べるだけ、という事をやめてしまった。
新たな肥満者の為の移動手段の開発に尽力を注いだのだ!
自分のような身動きの取れないものでも、簡単な式の陣術やサポートメカでも移動・食事が十分になれるように。

肥満竜専用の会社へ多額の開発資金を投入した彼は、様々な発展へ助力できた。
おかげで、ますます肥満竜たちは、肉塊竜たちは”もっと太っても問題ない”と安堵し、好きなだけムシャムシャがつがつ、
それこそ毎日、数時間ごとに太るようなペースで
幸せそうに食事をする毎日を手に入れることができたのだった。





〜アネイルの悩み〜

かつて、彼女の悩みは胸が大きく肩が凝りやすい…という点だった。
その問題は過度な肥満によって逆に解消された。
ちょっと動くだけでたゆんと動く胴体の肉が、地面と接しているおかげで胸も支えられてるし、自重そのものが広い肉で広がる足や尻尾で重さを分散してくれている。

だが今では別の大きな悩みがある。それは…

竜学の先生の、急な不足である。

ワグナス、ダンターグ、そしてフラーが超重度肉塊竜と化して、休暇をとってるせいでカリキュラムがきつきつなのだ。

一応、臨時講師も派遣されているがやはり疲れはたまる一方。
そんな彼女を癒してくれるのは…

「あ〜〜んっ」

高さ1mもあるジャンボパフェを食べ、にっこりと笑顔を見せるアネイル。
グラス容器を胸と胸の間に挟め、幸せそう。そんな彼女の飽満ボディと、巨乳をアピールするかのような仕草に他の男性客も幸せそうな表情。
首もまともに横を見れないデブ達が、必死に姿勢を変えて美竜をその目に焼き付けようと必死だ。

「すいません、こっちのメロンソーダフロートアイスと、ダブルベリー、ナッツ入りシャーベットも追加でお願いしまーす」

更に甘味を追加するアネイル。すでに晩御飯を終えて、今はデザートを食べに来ているのだが…やはり彼女も食べ過ぎだった。
プロポーションは、相変わらずぶよぶよとした肉塊でシルエットすら安定しないその身だが、
肌や髪は綺麗だし、太すぎる胴体に負けない立派な胸はやはり女性らしさが強く出ている。

おかげでどのお店に行っても・・・

「あの・・・ごめんなさい、これ注文してないですけど」
「あちらのお客さんから、サービスだそうです」

「これは店長からの差し入れです」「こちらは…」

と、軽々と食べる予定だった量を超過してしまうのだ。

せっかくカロリーを計算しながら食べていても、追加で貰った分は残すわけにもいかず…つい食べ過ぎてしまう。


こうして、偉大なる七竜は順調にその体を成長させていき、X軸Y軸Z軸。早い話どこもかしこも際限なくぶくぶくと太り続けていくのであった…





〜復帰〜


アネイルが肥満休暇を貰い、遅すぎる減量生活を過ぎたある日の事。

学校からとある機器が送られてきた。
それはとある大商人が資金を当てて開発させた、”全自動生活補助機構装置”

体の周囲にビットのように展開するそれらは、リアルタイムで陣術を組み替え、セットした対象者の歩行・呼吸・食事、血行を良くすることまでサポートする。

値段は相当な代物のはずだが、その装置は瞬く間に世界に普及し、需要が拡大したことで格安で誰もが手に入れることが出来るようになった。

アネイル「もぐもぐ、う〜ん、すっごく便利ね、これ…」

久々の学校への出勤。相変わらず片時も食べ物を手放す気は無さそうだ。
ずりずりと体を引きずっての歩行も、まるでスケートを滑るかのように抵抗が無く進むことができる。

シュメルツ「お、せんせぇ〜おはよう〜 アネイル先生も今日から戻ったんだなー実は俺もなんだよ」

そういって笑う生徒は、この学校で一番の肉塊竜、シュメルツであった。
彼は補助装置をアネイルの3倍展開させており、それでようやく移動が可能という感じだった。
声も聞き取りやすくなってはいるが本来は肉に圧迫された喉からこんなにスムーズな言葉は出ない。

もし補助を切ったとしたら3倍はスローで野太い声になりそうだ。


エスタ「おっはようーアネイル先生ーっ また先生たちの授業が受けれるのは嬉しいよ」

ヌオノ「あ、のっ、先生、お久しぶりです・・・みんな、ずっと待ってました、よ」

ファクト「うぉっ、ワグナス先生に続きアネイル先生も今日から戻ってきたんだっけ! いやーあの機械やっぱすげーんだなぁ
一度分解して詳しい仕組みを調べてみようかな」

次々と生徒たちに声をかけられる。ああ、やっぱり自分は教師なのだと、ここにいるのが一番なのだとアネイルは実感できてうれしかった。

だが忘れてはならないが体重は重くなる一方で、まったく痩せたわけではない。

ワグナス「ふぐっ、ふんぬぅうう、ぐうううおおおお」

パンパンの巨腹をどうにか押し込めるワグナス…だが、ぶよぶよとした肉塊タイプとは違い、無理やり張りつめたお腹は変形量が少なく
大部分の通路が移動不可能だった。
その事をしょんぼりと寂しそうに、しかしきっちりと仕事はこなしてグラウンドに行くと連続歩行の他に、”肉塊竜同士とすれ違う時の体の寄せ方”なる授業を教えるのであった。


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