超密集地帯
14、〜いろいろ〜
〜ラハブと星の瞳〜
アズライト、ラフィティア本島にある古代図書館の館長をしている古代竜。
ラハブ=ラトウィッジ。
星の瞳と呼ばれる眼を持つ一族で、魔法に似た眼力を操り、過去にはその力を狙われた時もあった・・・のだが
近頃はさっぱりその力を発揮することは出来ない。
それもそのはず・・・肉が付きすぎて開眼できないのだ。
おかげで、そのつもりがないのに常に糸目状態となり、気兼ねなく生活できるのであった。
〜おしまい〜
〜メルキドと機械〜
メルキド「うーん、不思議だ…
アーティファクトに組み込まれている式を応用してるんだろうが…物々…」
複数の超肥満用サポートメカを分解しながら、ぶつぶつと独り言をいうメルキド。
機械に対する知識欲はヒト一倍強い。
たとえそれが肥満竜に対する補助装置であっても、それが自分用のであっても…だ。
200リットルのビーフシチューをぺろりと平らげサポートメカのメンテナンスをする。
彼の使っている補助機械はどれも数段便利に改良されており、
それは自らの躰も増量という形で改造する羽目になっていた。
だが機械いじりに夢中になった彼は、その変化に気づけない。
10日で、1.1倍増量する恐ろしい太り具合をしていても、快適に過ごせているのだから…
〜おしまい〜
〜ギーグと鈍感男〜
ギーグ「うーん、やっぱりまた太ってる…」
この体で元軍人だなんて、誰も予想できないだろう。
最近は毎日衣服を調達しないといけないから、出費が酷い。
自分で裁縫しようにも、この体では…
ギーグ「ねぇ、メルキドさんはどう思います?」
メルキド「ん?あー・・・そうだな」
だが帰って来るのは空返事。どうやらまだ機械いじりに夢中なよう。
・・・互いの体型には、あまり関心が無いのでしょうね、やっぱり。
メルキド「ここを、こうして・・・っと。よし、完成したぞ!」
ギーグ「今度は何が出来たんですか?」
メルキド「喜べ、自動的に衣服を現在の体型に合わせて縫ってくれる機械だ。
これで安心して好きなだけ太れるぞ」
「・ ・ ・ ・ そうです、か」
それはお財布には優しいけど、私にはちっとも優しくない代物でした。
〜おしまい〜
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